
超大国が世界を動かす時代は終わった。ソ連の崩壊が世界の活力の新たな源泉となった。日本にいま必要なのは、軍事でなく外交に強い国になること――世界の現状を大胆に説きあかした「赤旗まつり『科学の目』講座」。「科学の目」の値打ちと研究方法を説いた中国社会科学院(北京)での学術講演と日中理論会議(東京)での発言を一冊にまとめた。また、新たに注も書き加えた。
目次や構成
〔目次〕
- まえがき
- いま世界がおもしろい
- 1 いま私たちは、どんな世界に生きているのか
- 「科学の目」で世界をとらえるとは……
- アメリカ中心の「一致団結」は過去の話になった
――資本主義が高度に発達した国ぐに - この国ぐには大きな発展のただなかにある
――社会主義をめざす国ぐに - 植民地・従属国が独立の巨大な集団に変わった
――アジア・アフリカ・ラテンアメリカの国ぐに - ここでも「資本主義万歳論」は通用しなかった
――旧体制が崩壊した旧ソ連・東欧の国ぐに - 「いま世界がおもしろい」が実感
- 2 ソ連の崩壊から15年――あらためてその影響を考える
- 世界はなぜこんなに活気づいてきたのか
- ソ連の解体で世界が変わってきた
- 3 いま世界は、日本にどんな外交路線を求めているか
- 1 いま私たちは、どんな世界に生きているのか
- マルクス主義と21世紀の世界
- 世界観としてのマルクス主義
- 21世紀の世界をどう見るか
- 科学的社会主義の学説の研究について
著者情報
不破哲三
社会科学研究所所長。1930年生まれ。主な著書「北京の五日間」「私たちの日本改革論」「日本共産党と中国共産党の新しい関係」「二十一世紀と『科学の目』」「科学的社会主義を学ぶ」など多数。