
「マルクスの目」で世界経済危機をどう見るか、資本主義の今後はどうなるか、日本と世界の社会主義運動はどんな道筋をたどるか、中国など社会主義をめざす国ぐにの現在と前途はどうか――不破哲三社会科学研究所所長が激動の世界の諸問題を縦横に論じる。〔補録〕に02年以来の中国との理論交流の主要文献も収録。
目次や構成
〔主な目次〕
- 第1部 マルクス主義の恐慌理論と世界経済危機
- 経済危機の時代的背景をどう見るか
- 世界経済危機の根源はなにか
- マルクスの恐慌理論は有効か
- 第2部 世界資本主義への経済危機の影響
- レーニン『帝国主義論』の規定は、現代資本主義にも適用されるか
- 新自由主義と経済危機
- 資本主義の生命力をどう見るか
- アメリカ・ヨーロッパ・日本――「発展モデル」の検討
- 世界の構造変化と国際経済秩序
- 第3部 世界の社会主義への経済危機の影響
- 資本主義世界における社会主義運動の革命路線について
- ラテンアメリカの「新しい社会主義」をどう見るか
- 社会主義をめざす国くにと世界経済危機
- 資本主義と社会主義の連動関係について
- 社会主義の目標と道筋について
- 補録 これまでの理論交流から(2002〜06年)
著者情報
不破哲三
社会科学研究所所長。1930年生まれ。主な著書「北京の五日間」「私たちの日本改革論」「日本共産党と中国共産党の新しい関係」「二十一世紀と『科学の目』」「科学的社会主義を学ぶ」など多数。