
革命家マルクス、エンゲルスの生涯をたどりながら、彼らがその革命理論をどのように発展させたか、一八四〇年代から九〇年代まで半世紀にわたる理論と実践の歴史を再現。党綱領の理論的基礎が多角的に明らかにされる。上巻では、ドイツ革命の前線に立った一八四八年革命、五〇年代の反動期の蓄積、インタナショナルとともに開けた六〇年代の発展など。
目次や構成
〔目次〕
- 講座を始めるにあたって
- 第1講 『共産党宣言』と1848年の革命
- 19世紀初頭のヨーロッパ
- 革命的民主主義者から共産主義の革命家へ
- 最初の党綱領。『共産党宣言』
- 1848年の革命――革命戦略はどう試されたか
- 第2講 48年革命後のヨーロッパ
- 1850〜60年代とは
- フランス――ボナパルト帝政と国家論
- ドイツの政治過程とマルクス、エンゲルス
- イギリス――期待と現実との距離
- 国際政治と諸戦争
- 第3講 インタナショナル(上)
- インタナショナルとはどんな組織だったか?
- インタナショナルの主な方針と決定
- 未来社会像への接近
著者情報
不破哲三
社会科学研究所所長。1930年生まれ。主な著書「北京の五日間」「私たちの日本改革論」「日本共産党と中国共産党の新しい関係」「二十一世紀と『科学の目』」「科学的社会主義を学ぶ」など多数。