
待望の下巻。インタナショナルでの活動を経て、革命理論をさらに成熟させたマルクス、エンゲルスが、ヨーロッパを主な舞台に、「多数者革命」論を縦横に展開。フランスの政治闘争論や第二インタナショナル論など、新たに執筆した「補章」は、革命論の新しい側面を浮きださせる。過渡期論・未来社会論をふくめ、党綱領の理論的基礎をつかむ上で必須の労作。
目次や構成
〔目次〕
- 第3講 インタナショナル(下)
- 戦争とパリ・コミューン
- ハーグ大会(1872年)まで
- 第1インタナショナルの8年間をふりかえって
- 第4講 多数者革命
- 北ドイツ議会。最初の経験
- ドイツ帝国議会の選挙戦
- 多数者革命の路線、ヨーロッパに広がる
- 農業における社会主義への道
- 政治体制の2つの型を区分する
- ドイツにおける多数者革命
- イギリスとアメリカの運動
- 第5講 過渡期論と革命の世界的展望
- マルクスの過渡期論
- ロシアと東洋諸国での変革の展望
- 講座を終わって
- 索引
著者情報
不破哲三
社会科学研究所所長。1930年生まれ。主な著書「北京の五日間」「私たちの日本改革論」「日本共産党と中国共産党の新しい関係」「二十一世紀と『科学の目』」「科学的社会主義を学ぶ」など多数。