マルクスが切り開いた自然観、社会観のあらましと、そのマルクスの眼で21世紀の世界と日本を見ると、どんなことが見えてくるかを明瞭にした連続セミナー「マルクスは生きている」と、エンゲルスの予見をこえる速さで経験しつつある一つの世界の大きな流れ=「女性の世界史的復権」を浮き彫りにした「社会進歩と女性」の二講演をまとめる。
目次や構成
- 〔目次〕
- まえがき
- マルクスは生きている(連続セミナー版)
- 第一回 大学時代にマルクスが必読な理由
- いまなぜマルクスか
- マルクスの自然観(一)――唯物論
- マルクスの自然観(二)――弁証法
- マルクスの社会観
- 質問への回答
- 第二回 マルクスの眼で見た二一世紀の日本と世界
- 二一世紀の資本主義はどんな段階に来ているか
- 社会主義への動きはどうなっているか
- アジア・アフリカ・ラテンアメリカには、どんな動きがあるか
- 世界の中で日本資本主義を見てみよう
- 最後のまとめとして
- 第一回 大学時代にマルクスが必読な理由
- 社会進歩と女性
- 挨拶をかねて
- 第一章 女性解放の道――古典から学ぶ
- 第二章 世界で女性の地位はどう変わってきたか
- 第三章 日本社会では異常な女性差別が続く
- 第四章 世界と日本を動かす主役として
著者情報
不破哲三
社会科学研究所所長。1930年生まれ。主な著書「北京の五日間」「私たちの日本改革論」「日本共産党と中国共産党の新しい関係」「二十一世紀と『科学の目』」「科学的社会主義を学ぶ」など多数。