
第1課のテキストは、マルクスが国際的な労働者運動の会議で、はじめておこなった科学的社会主義についての報告です。資本主義社会とは何か、そこで労働者はどんな地位にあるのか、生活と労働の問題解決のため、いまどうたたかい、将来何をめざすべきか。科学的な分析をもとに、労働者階級の闘争の現在と将来展望が明らかにされます。 第2課のテキストはマルクスの社会観(史的唯物論)をごく短い文章に圧縮して示したもの。講義は、それを六つのテーゼに分解してその内容を丁寧に解明。日本社会の歴史と現状にもたえず目を向けながら、現在の日本と世界の動きをどうつかむのか、社会を見る「科学の目」の基本を明らかにしてゆきます。
著者情報
不破哲三
社会科学研究所所長。1930年生まれ。主な著書「北京の五日間」「私たちの日本改革論」「日本共産党と中国共産党の新しい関係」「二十一世紀と『科学の目』」「科学的社会主義を学ぶ」など多数。