
科学的社会主義の理論的世界を縦横に語る連続教室。 第四課では、エンゲルスの最後の文章をテキストに、マルクス、エンゲルスがその資本主義観・革命観をどのように発展させてきたかをたどり、多数者革命論の現代的意義を解明する。第五課では、マルクスから日本共産党綱領にいたる理論史をふりかえる。とくに日本共産党が、スターリンとその後継者のエセ理論をいかにして打ち破り、マルクスを現代に生かしてきたか、その理論闘争史が生き生きと語られる。
目次や構成
【目次】
- 古典教室・第10回
- 第4課 エンゲルス 『フランスにおける階級闘争』(マルクス)への「序文」(上)
- マルクス、エンゲルスはこうして多数者革命論を発展させた
- 1.史的唯物論の現代史への適用
- 2.1848年革命ーーその当時のマルクスの革命観
- 3.革命観、資本主義観の転換
- 4.多数者革命の理論と実践
- 第4課 エンゲルス 『フランスにおける階級闘争』(マルクス)への「序文」(上)
- 古典教室・第11回
- 第4課 エンゲルス 『フランスにおける階級闘争』(マルクス)への「序文」(下)
- 多数者革命論は、どう継承されてきたか
- 1.ドイツ革命への政治的遺言
- 2.革命政党なしのドイツ革命(1918年)
- 3.多数者革命の現代的な意義
- 第4課 エンゲルス 『フランスにおける階級闘争』(マルクス)への「序文」(下)
- 古典教室・第12回
- 第5課 マルクス、エンゲルス以後の理論史
- 1.レーニンの革命活動と理論史
- 2.スターリン時代とはなんだったか
- 3.日本共産党の理論闘争史
- 第5課 マルクス、エンゲルス以後の理論史
著者情報
不破哲三
社会科学研究所所長。1930年生まれ。主な著書「北京の五日間」「私たちの日本改革論」「日本共産党と中国共産党の新しい関係」「二十一世紀と『科学の目』」「科学的社会主義を学ぶ」など多数。