
『ディミトロフ日記』など内部文書を縦横に活用して、スターリン覇権主義に緻密な分析の光をあてた労作。巨悪の全体像とその歴史が初めて全面的に明らかにされた。第1巻では、一九三〇年代後半、世界では反ファシズム人民戦線の展開、ソ連およびコミンテルンの内部では空前の「大テロル」の横行という、矛盾した時代の深部が鋭く解明される。
目次や構成
【目次】
- 『スターリン秘史』の執筆にあたって
- 第1章 ディミトロフ。ナチス権力との対決
- 第2章 コミンテルン第七回大会(上)
- 第3章 コミンテルン第七回大会(下)
- 第4章 大テロル(上)
- 第5章 大テロル(下)
- 「スターリン秘史」——巨悪の真相に迫る
著者情報
不破哲三
社会科学研究所所長。1930年生まれ。主な著書「北京の五日間」「私たちの日本改革論」「日本共産党と中国共産党の新しい関係」「二十一世紀と『科学の目』」「科学的社会主義を学ぶ」など多数。