
第二次世界大戦の最初の局面。スターリンは、独ソ協定のもと、東北欧への領土拡大を図り、親独路線をコミンテルンに押しつける。ヒトラーは、40年10月、日独伊とソ連で世界を分割する大同盟を提案、スターリンはベルリン会談を経てその受諾を回答した。ヒトラーの提案にはどんな策謀が隠されていたか。独ソ戦前夜の複雑な外交戦の全貌が、詳細に解析される。
著者情報
不破哲三
社会科学研究所所長。1930年生まれ。主な著書「北京の五日間」「私たちの日本改革論」「日本共産党と中国共産党の新しい関係」「二十一世紀と『科学の目』」「科学的社会主義を学ぶ」など多数。