
『資本論』には長く埋もれていた一連の核心的な主題があった。未来社会論と過渡期論、恐慌の運動論、社会変革の主体をなす労働者階級論。マルクス自身の探究の歴史を追いつつ、その到達点はどこにあったかが全面的に解明される。二一世紀における科学的社会主義の理論と実践の発展を願って送る労作。『前衛』連載の三部作に、さらに仕上げの努力をつくした。
著者情報
不破哲三
社会科学研究所所長。1930年生まれ。主な著書「北京の五日間」「私たちの日本改革論」「日本共産党と中国共産党の新しい関係」「二十一世紀と『科学の目』」「科学的社会主義を学ぶ」など多数。