
コミンテルン解散の虚実、ヤルタ・ポツダムの二つの首脳会談と対日戦、さらにはブルガリアに焦点を当てた東ヨーロッパ制圧作戦など、戦中・戦後にわたるスターリンの覇権主義の無法な展開を鋭く暴き出す。ソ連の対日作戦のもとで起こった「満州」の悲劇や日本兵の無法なシベリア抑留にも、関東軍とソ連側の交渉経過の資料もあげて、新たな光が当てられた。
著者情報
不破哲三
社会科学研究所所長。1930年生まれ。主な著書「北京の五日間」「私たちの日本改革論」「日本共産党と中国共産党の新しい関係」「二十一世紀と『科学の目』」「科学的社会主義を学ぶ」など多数。