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『資本論』形成史を踏まえた、全三巻通読への助言と解説。

『資本論』探究 全三部を歴史的に読む<上>

不破哲三=著

定価1,980円(本体1,800円)

出版年月
2018年1月
ISBNコード
978-4-406-06195-7
仕様
0033/ A5判並/ 256P
タグ
人文    科学的社会主義   
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全三部の各篇各章に生涯にわたるマルクスの研究史がある。その歴史を刻んだ諸草稿と取り組んできた著者が、前回『全三部を読む』以来の研究成果を全面的に生かして、全三巻の通読・再読に挑戦する方々におくる読書案内。『資本論』のそれぞれの部分で、マルクスの到達点とそこにいたる過程が浮き彫りにされる。マルクス生誕二〇〇年、読者に贈る記念の書。

目次や構成

  • 連載論稿を『「資本論」探究ー全三部を歴史的に読む』にまとめるにあたって
  • 序説  全三部通読の前に
  • (1)   第二版「あと書き」の二つの文章を読む
  • (2)   『資本論』の準備と執筆の歴史を頭におく
  • Ⅰ  『資本論』第一部を読む
  • (1)   「商品と貨幣」の篇は四回も書き換えられた
  • (2)   第一篇 商品と貨幣」を読む
  • (3)   第二篇から第三篇へ。「剰余価値」の初登場
  • (4)   第三篇第八章「労働日」以後を読むにあたって
  • (5)   労働者の生存と存続を守る階級闘争の必然性
  • (6)   「全体労働者」ー労働者の結合の態様が発展する
  • (7)   機械と大工業。マルクスに研究の「空白」の時期があった
  • (8)   「機械と大工業」の章のいくつかの論点について
  • (9)   第五篇。中間的なまとめ
  • (10)  第六篇 労賃
  • (11)  第七篇 資本の蓄積過程(その一)蓄積の理論問題
  • (12)  資本の蓄積過程(その二)労働者階級の運命
  • (13)  資本の蓄積過程(その三)本源的蓄積
  • (14)  資本の蓄積過程(その四)「必然的没落」論の定式
  • Ⅱ  『資本論』第二部を読む
  • (1)   第二部の成立過程をスケッチする
  • (2)   「資本の循環」の研究(その一)
  • (3)   「資本の循環」の研究(その二)恐慌論が登場する
  • (4)   「資本の回転」(その一)恐慌の周期性の物質的基礎
  • (5)   「資本の回転」(その二)
  • (6)   第三篇の壮大なテーマ
  • (7)   再生産論の学習へのすすめ
  • (8)   拡大再生産論。マルクスの苦悩とエンゲルス誤解
  • (9)   資本主義的生産の前途をめぐって
  • (10)  書かれなかった恐慌論の内容を推理する

著者情報

不破哲三

社会科学研究所所長。1930年生まれ。主な著書「北京の五日間」「私たちの日本改革論」「日本共産党と中国共産党の新しい関係」「二十一世紀と『科学の目』」「科学的社会主義を学ぶ」など多数。