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『資本論』そのもののなかに未来社会論の全体像を探る

『資本論』のなかの未来社会論

不破哲三=著

定価1,870円(本体1,700円)

出版年月
2019年3月
ISBNコード
978-4-406-06344-9
仕様
0033/ A5判並製/ 224P
タグ
人文    科学的社会主義   
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資本主義と交替する次の社会をどう展望するかという未来社会の問題は、『資本論』を貫く大きな主題だった。そのマルクスが展望した未来社会の姿を、マルクスの言葉であらためてつかみ直した『前衛』連載を収録。ほかに、書籍未収録だった2013年のベトナム共産党との理論交流報告、中国から寄せられた『共産党宣言』170周年記念アンケートへの回答原文も併載する。

目次や構成

  • 『資本論』のなかの未来社会論
  • 第一篇  資本主義の「必然的没落」の法則性を掴む
  • (1)  『資本論』における弁証法の核心―「肯定的理解」と「必然的没落」の理解
  • (2)  「必然的没落」の理解のために―「資本主義的蓄積の歴史的傾向」の節を読む
  • (3)  「利潤第一主義」―発展から没落にいたる推進力
  • (4)  二一世紀の資本主義は危機的な時代を迎えている
  • 第二篇  「生産手段の社会化」でどんな社会が生まれるか
  • 「未来の革命の行動綱領の空想的な先取りは現代の闘争をそらす」
  • 第一章  未来社会の全体像
  • (1)  『資本論』冒頭での未来社会論の登場
  • (2)  「生産手段の社会化」が未来社会の土台
  • 第二章  未来社会の主要な特徴
  • (1)  第一の特徴  生産者が主役の社会になる
  • (2)  第二の特徴  経済活動のあり方が変わる
  • (3)  資本主義体制の危機的な諸問題はどう解決されるか
  • (4)  第三の特徴  経済の飛躍的発展の新しい時代が始まる
  • 第三篇  国家の死滅と過渡期
  • 第一章  国家の死滅の展望
  • 第二章  「過渡期」の問題―『資本論』以後の展開
  • (1)  『資本論』第一部初版(一八六七年)での記述
  • (2)  過渡期の研究が始まる(一八七一年)―パリ・コミューンを転機に
  • (3)  『ゴータ綱領批判』での前進(一八七五年)
  • (4)  過渡期の政治形態について
  • (5)  農業に置ける社会主義への道は?
  • 補篇:レーニン的未来社会論の克服
  • 日本共産党綱領制定にあたっての社会主義理論の研究―日本・ベトナム理論交流での不破団長の報告―
  • 一  日本共産党の理論活動の歴史
  • 二  社会主義理論研究の主要な到達点
  • (1)  「過渡期」をめぐる諸問題
  • (2)  社会主義・共産主義社会の目標
  • 『共産党宣言』と日本共産党の発展―『共産党宣言』一七〇周年を記念する『中国社会化学報』への回答―

著者情報

不破哲三

社会科学研究所所長。1930年生まれ。主な著書「北京の五日間」「私たちの日本改革論」「日本共産党と中国共産党の新しい関係」「二十一世紀と『科学の目』」「科学的社会主義を学ぶ」など多数。