
マルクスが到達した理論的立場の全体像が、奥行きをもって立体的につかめるようになったと評価される『新版資本論』。マルクス自身の研究の発展史を反映させて、第一部ではマルクスによる改訂個所を重視し、初版以降、第四版までどのように『資本論』に磨きをかけていったかが分かる編集。第2分冊では第二篇「貨幣の資本への転化」第三篇「絶対的剰余価値の生産」を収録。
目次や構成
- 第二篇 貨幣の資本への転化
- 第四章 貨幣の資本への転化
- 第一節 資本の一般的定式
- 第二節 一般的定式の諸矛盾
- 第三節 労働力の購買と販売
- 第三篇 絶対的剰余価値の生産
- 第五章 労働過程と価値増殖過程
- 第一節 労働過程
- 第二節 価値増殖過程
- 第六章 不変資本と可変資本
- 第七章 剰余価値率
- 第一節 労働力の搾取度
- 第二節 生産物の比率的諸部分での生産物価値の表現
- 第三節 シーニアの「最後の一時間」
- 第四節 剰余生産物
- 第八章 労働日
- 第一節 労働日の諸限界
- 第二節 剰余労働にたいする渇望。工場主とボヤール
- 第三節 搾取の法的制限のないイギリスの産業諸部門
- 第四節 昼間労働と夜間労働。交替制
- 第五節 標準労働日獲得のための闘争。一四世紀なかばから一七世紀末までの労働日延長のための強制法
- 第六節 標準労働日獲得のための闘争。法律による労働時間の強制的制限。一八三三ー一八六四年のイギリスの工場立法
- 第七節 標準労働日獲得のための闘争。イギリスの工場立法が他国におよぼした反作用
- 第九章 剰余価値の率と総量
著者情報
カール・マルクス
日本共産党中央委員会社会科学研究所