エンゲルスの苦難の編集による現行「第二部」を、最新研究で読む。マルクスは、第1草稿での恐慌論の発見を、のちの本格的な考察への注記として第5草稿に書き写した。しかし、その真意は、エンゲルスの編集過程で不明瞭になる(第2章)。この経緯と問題点を訳注ではじめて指摘。第5分冊には、「第一篇 資本の諸変態とそれらの循環」を収録した。
目次や構成
目次
- 第二部 資本の流通過程
- 第1篇 資本の諸変態とそれらの循環
- 第1章 貨幣資本の循環
- 第2章 生産資本の循環
- 第3章 商品資本の循環
- 第4章 循環過程の三つの図式
- 第5章 通流時間
- 第6章 流通費
著者情報
カール・マルクス
日本共産党中央委員会社会科学研究所