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一条ずつ、「今」にとっての意味をつかまえる

読んでみませんか 教育基本法

小森陽一=著 大原穣子=著

定価1,320円(本体1,200円)

出版年月
2005年5月
ISBNコード
978-4-406-03188-2
仕様
0037/ A5判並製/ 157P
タグ
芸術・生活    教育   
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第二次大戦中「国民学校」一期生だった大原氏と、教育問題で発言を続ける小森氏が、前文から第11条までの教育基本法を読み解く。読む機会の少ない同法を、平易な言葉と大阪弁で言い換え、その大切さをうきぼりに。教育基本法がなかった時代と、それを具体化させていった時代の体験からわかりやすく語る。

目次や構成

[目次]

  • 教育基本法
  • はじめに
  • ふつうの言葉で読む  小森 陽一
  • 大阪の言葉で読む  大原 穣子
  • ことばを耕しながら読むおもしろさ  大原 穣子×小森 陽一
  • 教育基本法がなかった時代
  • 暗記させられた教育勅語
  • イメージ、身体、刷り込み
  • 近代の学校と子どもたち
  • 島で迎えた敗戦、学校の変化
  • 前文
    • 「文化国家」と「文化的な国家」
    • 憲法を「身につける」ため
    • 「希求」ということばと熱い心
    • 違いを認め尊重し合う文化
    • 親も子どもから教えられる
  • 第一条 教育の目的
    • 誕生、ケアと「人格の完成」
    • 個人の価値と、他者、平和
    • 「モラル」と死者への負い目
    • 「勝ち組・負け組」の社会で
    • 「国に命を投げ出す日本人を」
  • 第二条 教育の方針
    • メディアや芸術が果たす役割
    • 共に育つ「共育」の大切さ
    • 狙われる愛国心の刷り込み
  • 第三条 教育の機会均等
    • 「貧しさ」と子どもの心の傷
    • 未来を描けない子どもたち
    • 「すべて」「ひとしく」外す?
  • 第四条 義務教育
    • 憲法第二六条の考えでは・・・
    • 生存権と戦争国家の国民感情
  • 第五条 男女共学
    • 中教審や与党は削除を主張
    • 潜在的には慰安婦の問題が
  • 第六条 学校教育
    • 与党案の「研究と修養」とは
    • 国民、子ども全体への攻撃
  • 第七条 社会教育
    • 減らされる社会教育の予算
    • 命を奪うために使われる税金
  • 第八条 政治教育
    • 主権者として必要な「教養」
    • 政治教育と「党派的教育」
  • 第九条 宗教教育
    • 強制があってはならないと
    • 靖国神社と『心のノート』
  • 第一〇条 教育行政
    • 国家に支配されてはならない
    • 主語に二文字加えるごまかし
  • 第一一条 補則
    • 学習指導要領と「無法地帯」
    • 教育と共育をとりかえす運動
  • あとがき

著者情報

小森陽一

1953年生まれ。<BR> 北海道大学文学部卒業、同大学院文学研究科博士課程修了。成城大学助教授を経て、現在東京大学大学院総合文化研究科教授。<BR> おもな著書<BR> 『構造としての語り』(新曜社)<BR> 『日本語の近代』(岩波書店)<BR> 『ポストコロニアル』(岩波書店)<BR> 『日露戦争スタディーズ』(紀伊国屋書店)<BR> 『天皇の玉音放送』(五月書房)<BR> 『歴史認識と歴史小説―大江健三郎論』(講談社)<BR> 『研究する意味』(東京図書)<BR>

大原穣子

女優・方言指導者<BR> 1935年、大阪生まれ&nbsp;日本俳優連合理事、「ドラマの方言を考える会」世話人代表、東京俳優生活協同組合(俳協)所属<BR>&nbsp;1952年、京都くるみ座で初舞台、1962年東京・劇団三期会、1972年演劇集団未踏を経て、現在各分野で活躍中。<BR> 著書『ローカル色のパレット』(光陽出版社)『故郷のことばなつかし』『好きやねん、大阪弁』(新日本出版社)