
「核密約」の歴史と全貌を解明、「非核の日本」への道を示す
日米核密約 歴史と真実
不破哲三=著
「核密約」と取り組む探究の成果の集大成。冒頭の講演は、核密約下半世紀の日米関係をアジアでの戦争史のなかで描きだし、核持込み体制の打破と「非核の日本」への道を鮮やかに示す。続く論文は、政府側の誤った日米交渉論を新文書で打ち砕いた力作。最後に核密約文書をはじめて明らかにした「2000年国会論戦」を関連資料とともに再現する。
目次や構成
〔目次〕
- 日米核密約の探求に取り組んで(まえがき)
- 非核の日本、非核の世界
- 核密約問題が「非核の日本」への焦点となっている
- 日米安保条約と核密約
- 核密約下の日米関係史
- これからが日本の「非核」化の正念場
- 「非核の世界」めざし被爆国の声をいまこそ
- 核密約はこうして結ばれた
- ――1958~60年日米交渉の内容をしめす新たなアメリカ外交文書について
- 2000年・日米核密約国会論戦
- 〔資料編〕核密約に関する日米交渉――米政府が公開した外交文書から
著者情報
不破哲三
社会科学研究所所長。1930年生まれ。主な著書「北京の五日間」「私たちの日本改革論」「日本共産党と中国共産党の新しい関係」「二十一世紀と『科学の目』」「科学的社会主義を学ぶ」など多数。