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ふたりの「心音」に耳を澄ます友情に溢れた「交心録」

同じ世代を生きて 水上 勉・不破哲三往復書簡

水上勉=著 不破哲三=著

定価1,980円(本体1,800円)

出版年月
2007年8月
ISBNコード
978-4-406-05058-6
仕様
0095/ A5判変型上製/ 237P
タグ
芸術・生活    記録・回想・エッセイ   
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作家・水上勉氏と日本共産党の不破哲三氏の「往復書簡集」。病床から闘病体験を求めた水上氏の電話に始まる十数年間の交流――「地下茎で結ばれた」(水上氏)交友を記録した五十数通の手紙に、不破氏が「注」や「解説」を書き加えた。水上氏の長男で「無言館」館主の窪島誠一郎氏が読後感をあわせ父への思いを語る。

目次や構成

〔目次〕

  • 往復書簡の刊行にあたって  不破哲三
  • 1989年  出会いの経過
  • 1992年  二年半ぶりの交信
  • 1993年
  • 1994年  少年不破の吉川英治氏との出会い
  • 1995年  勘六山山房の風情
  • 1996年  京都市長選への支援のお願い
  • 1997年
  • 1998年  中国は私が案内しよう (水上さん)
  •        『釈迦内棺唄』のこと
  • 1999年  若狭・越後と一滴文庫を訪ねる
  •        京都での水上行脚
  •        丹沢・青根に水上さんを迎えて
  •        対談・一滴の力水
  • 2000年
  • 2001年  最後の数年間
  • 水上勉さんのこと (2004年9月)   不破哲三

    地下茎で結ばれる、ということ
      ―父と不破さんの「交心録」―    窪島誠一郎

「水上さんは、その活動の分野の点でも、生きざまの点でも、たいへん多角多面の人でした。その多角多面から言えば、水上さんが私たちとの交流のなかで示した人間像は、別の角度や側面から交流した方がたの眼からは、あるいは意外なものとして映るものがあるかも知れません。」

(不破氏「往復書簡刊行にあたって」)

著者情報

水上勉

1919年〜2004年。福井県出身。12歳で相国寺塔頭瑞春院の得度式を受けた後、37回の転職後、『フライパンの歌』で作家デビュー。直木賞、菊池寛賞、吉川英治文学賞、川端康成文学賞、毎日芸術賞、日本芸術院恩賜賞など受賞多数。直木賞選考委員、芥川賞選考委員など歴任。主な著書 『水上勉全集 全26巻』『新編 水上勉全集 全16巻』『兵卒のたてがみ』(吉川英治文学賞受賞)『城』(文藝春秋読者賞)『古河力作の生涯』『釈迦内柩唄』『一滴の力水』(不破哲三氏との対談集)『同じ世代を生きて 水上勉・不破哲三往復書簡』など多数。

不破哲三

社会科学研究所所長。1930年生まれ。主な著書「北京の五日間」「私たちの日本改革論」「日本共産党と中国共産党の新しい関係」「二十一世紀と『科学の目』」「科学的社会主義を学ぶ」など多数。